2009/10/17

運ぶ自転車、前編。

運ぶ自転車、後編の後は、もちろん前編です。

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自転車の前に荷物を乗せて運ぶ場合、いちばんイージーなのは、ハンドルにかごを付けてしまうこと。日本自転車の代表ママチャリ方式ですが、実はこの『カゴ+ハンドル直付け』、日本以外ではなぜかあまりメジャーなやり方ではありません。



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これは例のアムステルダムでのレンタルバイク。これだけでなく、前カゴが付いている自転車は、ほとんど見かけませんでした。



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なぜかというと、荷物が重くなるほど、ハンドルがふらついてしまうから。カナダ・BC州バンクーバーでじわじわと人気の『Rain City Bikeレインシティバイク』の人気車にもカゴはないです。
http://raincitybikes.com/




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とは言え、目の前に荷物を積める前かご方式は便利。ドイツの郵便局も前カゴ方式です。が、この前カゴは、ハンドルには付いてないのです。自転車のフレーム自体にくっ付いているというやり方。つまり、ハンドルを切っても、カゴは横には振れないため、走ってるときにもふらつきにくい。写真だとわかりにくいですけど、乗ればわかる。



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一方、おしゃれ自転車先進都市とも言えるアメリカ・オレゴン州ポートランドの郵便配達さんたちは、こんな自転車に乗ってます。そろそろ、日本でもおなじみになってきたカーゴバイク。ちょっと前は『ダッチバイク』なんて呼ばれてました。



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これは数年前、伝説のメッセンジャーバッグ<Zo Bag>作者、エリック・ゾーが日本に来たときに乗り回していたカーゴバイク。この間のCMWCにもエリックは来てましたね。やっぱり、ご存じの方はご存じ、あの甚平&雪駄のジャパニーズ・ガテン・アウトフィットでした。本人の写真を取り損ねたのが残念。
http://www.zobags.com/



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ハンドルは手元のすぐそこに、そして前輪をものすごく遠くに置いてしまおう、という発想の転換。ちなみに、ハンドルと前輪とは、細いロッドでつながれています。重い荷物を積んで実際に乗っても、ほとんど走行感に影響はなく、「なんか長い自転車」みたいなことで乗れます。後ろの自転車には、でかいカゴ付いてますけど。


ここにきて、ついに日本でも買えるようになってきましたね。
<BULLITT>。この間のCMWCでも、カーゴバイククラスに出場してました。

http://eurobike.net/

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さて、このカーゴバイクが、なぜ『ダッチバイク』と呼ばれていたかというと、そうです。ブログを愛読してくれてる(おかしな)あなたなら、ご存じのはず。
『ダッチ』というのは『オランダの』という意味の単語。独自の自転車文化を持つオランダでは、こんなの、とっくにあったり前田のサンツアー(←マニア向けダジャレ)な自転車なのです。



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こんな感じ。




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さらに行くと、こー。同じくアムステルダムにありました。引っ越しぐらいはできそうです。日本の車道をこれで走ったら、今どき新聞沙汰になってくれるかしら。ハンドルが、おしゃれ。



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こーなるともう、どっちが前だか後ろだかわかりません。が、かろうじてサドルの向きで判断。たぶんこれも、運ぶ自転車、前編のなかま。

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